準備が進む会場にて 2/8 カンヌ・フランス

→世界で唯一ともいえる国際的なマルチメディア・コンテンツの展示商談会である milia (ミリア)(リードミデム・オーガニゼーション主催)が第6回目を迎えて本日より、フランスのカンヌにて開催された。
 翌9日からの展示に備えて出展者は最後の準備を行っている一方、世界60カ国近くからの参加者が続々チェックインを始めている。

→今年はマルチメディアタイトルだけでなく、初めてゲームタイトルを milia games として併設して取り扱うことで、milia の中でも最大規模となる予定となっている。会場となるカンヌ映画祭でもお馴染みのフェスティバル宮殿 -Palais des Festival- 周辺は iMac の巨大な風船が膨らまされたり、車からパーツを担ぎ出す光景で活気が見られ、その周辺のカフェで参加IDをつけた参加者たちが談笑し、カンヌの街は milia 一色に染まり始めている。

 

準備中の江並デジタローグ社長に展望を聞く

→準備中の会場でデジタローグ社の江並直美社長を見つけ、お話を聞いてみた。

今、プレイステーションで動かしているのは何ですか?

>1・2・3Dといって新生児や幼児向けのプレイステーション用のソフトのデモだよ。 (数字がくるくる動いたり、何ともいえず可愛らしくドローの線が動く)
 まあ、ポケモンでは無いものということで・・・

戦わないようなもので素朴に遊べる知育もののプレステというのは幼児にとっての選択肢としてとてもいいものと感じさせますね・・・

>まあ、こういうものが今まで無かったから、今回は反応を見たいね。日本ではまだこういう場で見せてないからね・・・
 milia だとヨーロッパを中心に様々な形の反応が落ち着いて見ることが出来るからいいよ。これを作ったのはジョン・前田(MIT・メディアラボ)さんだけど、製作者自身にデモをやってもらおうと思うのだよ。

今年の milia はどのように見てますか?

>ゲームがあるみたいだけどマルチメディアの方の展示が縮んだように見えるね。もっと奥の方まで(前回は)ブースがあったのだけど・・・
 うちもそうだけど全体的にマルチメディア・コンテンツのビジネスが今、なかなかうまくはいかない状態にあるからね・・・

milia 出展の魅力は?

>こういう国際的なトレードの場は世界でここだけだから、反応をうかがうのにもトレンドを見るにもここは必要だよね・・・

 

 

→準備している出展会場であるが、特徴として小間が小ぢんまりとしていることがあげられる。その小ぢんまりとした空間で、直接PCやプレーヤーを通じてデモをしてもらいながら、直接担当者やアーティストと話しこむという シチュエーションは実際に話を実のあるものにする上で効果的な環境と見うけられる。参加者は入場するだけでも日本円にして10万円近くの参加料を払い IDチェックやバイヤー登録がされるので話し込むとしても無駄の少ない状況になっているのだ。

取材・編集・デザイン:岡田 智博  futurepress@coolstates.com

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