December 27, 2004

fuwa pika ふわぴか

鈴木太朗とともに下町葛飾の銭湯跡をアトリエに活躍する、東京藝術大学デザイン科助手の八木澤優記と様々な難しいプロジェクトをこなしてきた若手メディアアートエンジニアの注目株松山真也によるユニット。常に化学現象に注意を払い、自然の摂理の一瞬を再現可能なインタラクティブ作品としてかたちにする作風で注目をされている。鈴木とともに制作した「ウォーターディスプレー」(水の気泡をドットして画像を表示するディスプレー)は、某人気テレビ番組のセットに流用されるなど、ディスプレーデザインの分野において早くも影響を及ぼす存在になっている。展示する「ふわぴか」は、光るソファが作品になったもの。座ることによる重さが反応となり、ソファの中の光が様々な振る舞いを見せてくれる。座り、包まれる、ソファが持つ、触覚としての心地よさが、柔らかな光による視覚的な包容力でより一層深まる、癒しのインタラクティブオブジェである。

■プロフィール
八木澤優記:1974 年生まれ。伊藤隆道に師事、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了(04)
松山真也:1978 年生まれ。森脇裕之に師事、和歌山大学システム工学科卒業、多摩美術大学大学院(情報デザイン)修了。代表作:Water Canvas