March 07, 2005

artdemo.05 extra night
3.08 Evolution Cafe アーティストデモンストレーションのお知らせ

クワクボリョウタ+鈴木太朗
世界と東京で今いちばん注目されている
若手メディア・デバイスアーティストが
クリエイティブの内面を披露

「21世紀のライフスタイルを進化させる新しい世代のアート」をテーマに3月15日までBankART Studio NYKで開催中の展覧会「エヴォリューションカフェ」、各方面からの大きな反響を日に日に頂きながら、余すところあと一週間超となりました。
後半を迎える3月8日(火曜日)の夜、同展の真髄ともいうべき出展作家によるアーティストデモンストレーションを実際の作品を交えながら開催致します。

登場するアーティストは、今や「デバイスアーチスト」の第一人者として世界中から注目を集め、IT家電やおもちゃなどのテクノロジーと楽しさを必要とするプロダクトデザインのシーンにまで影響を与え始めているクワクボリョウタ。そして、電子的な反応や現象を駆使することで光や色の美しさの表現に新たな可能性を与えた制作で、東京藝大で今、最も注目される若手となった鈴木太朗。
両名とも、同展に代表作を出展、アートからITまでの専門家から子どもたちまでオールラウンドに作品を通じて新たな感激を与えている最中です。
本デモンストレーションでは、実際に作品を囲み、その秘密と、そして、クリエイティブの源泉を作家自身が披露します。そして、次作やプロジェクトにつながるアイディアを両作家が自由にトーク、参加するみなさまとともに共有します。

「クリエイティブシティー」横浜で、ものづくりのクリエイティブの真髄を一緒に体験しませんか?

□ artdemo.05 extra night
開催日= 2005年3月8日〔火〕
開始時間= 19:15受付開始 19:30開始
会場= BankART NYK Studio “Evolution Cafe” 会場
みなとみらい線馬車道駅徒歩4分・JR桜木町駅/関内駅徒歩10分
神奈川県横浜市中区海岸通3−9
※東急東横線で渋谷からたった35分です!
参加料= 2000円(ワンドリンクチケット込み)
「エヴォリューションカフェ」展チケット・半券持参者は1500円に割引
デモンストレーションアーティスト= クワクボリョウタ(デバイスアーチスト)/鈴木太朗(メディアアーティスト)

開催情報ホームページ=http://coolstates.com/evolution/
主催=クリエイティブクラスター
お問い合わせ=Tel. 03-6219-0112 / e-mail= artdemo@coolstates.com
会場お問い合わせ=Tel. 045-663-4677 (BankART Studio NYK)

□ プレゼンテーションアーティスト紹介

■ クワクボリョウタ KUWAKUBO Ryota
ITを駆使したアーティストとして今や日本を代表する存在となったクワクボ。
しかし、その作品はアナログチックであり、世代を超えて懐かしさと親しみやすさを感じさせるものがある。自身をデバイスアーチストと称するように、主に秋葉原の電気街で入手した電子部品によって、作られたその作品たちはハイビジョンの時代にあって点が大きく認識できるLEDによるドットであったり、単純な電子音や振動によるインタラクティブなものである。しかし、その部品たちが持つエレキの美しさと反応のおもしろさを絶妙にパッケージングした作品は、電気街から「おたく」の街になった秋葉原への郷愁そのままに、ローレゾリューションであるが故の美しさや温かさを持ついとしさを感じさせずにはいられないものになっている。

出展作品:

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loopScape
相手との距離が縮まるゲームマシーン

LEDで作られた丸いディスプレーでシューティングゲームを楽しもう。ループする世界の中で対戦相手が操縦する敵を打て。うかうかしていると回り込まれたり、自分が打った弾が追いついて自爆したり。
激しくくるくる動かないと戦えないこのゲーム、対戦している間に妙な連帯感が生まれるのだ。

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Vomoder IT devolution
電子の温かみに触れる電話ツール

この昔のテレビか計測器みたいな機械。実は声だけでなく表情がつながるトランシーバー。画面上に相手の声にあわせてドット画のキャラクターがかわいくおしゃべりしてくれます。テレビ電話よりもなぜか親しみが沸いてくるローテクIT革命だ。

プロフィール:
1971生まれ。筑波大学大学院修士課程デザイン研究科総合造形修了、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)アートアンドラボ科卒業。代表作:Bitman、PLX、loopscape など。第7回文化庁メディア芸術祭アート部門大賞(04)、P rix Ars Electronica 02/03 インタラクティブ・アート部門連続入選のほか、世界各地の美術館やアートフェスティバルで多数する一方、他アーティストのサポート・エンジニアリングや、メーカーとの製品・オモチャ開発なども行う
作家ホームページ= http://www.vector-scan.com/

■ 鈴木太朗 SUZUKI Taro

blue_s.jpg

出展作品「青の軌跡」

鈴木の作る作品は、電子が織り成す反応の美しさを最大限に引き出す、ITの中のテクノロジーの美への探求の成果である。展示する「青の軌跡」は、テーブル状の照明に何十にも仕組まれた風車の振る舞いから生まれる風によって、繊細な光のグラデーションを織り成す。センサーによって作品に集まる人々の動きを把握し、様々なかたちで繰り出される光の挙動は、見るものに新鮮な驚きを与えることでその光に魅了される吸引力となるのだ。

プロフィール:
1973年生まれ。伊藤隆道に師事、東京藝術大学大学院美術研究科博士課程在籍。代表作:Water Canvas。「青の軌跡」でNHKデジスタアォード(03)、第7回文化庁メディア芸術祭アート部門奨励賞(03)、芸術科学会DiVA展大賞(03)を獲得
また、この2月に博士制作として発表した「風のかたち」は、修士、博士課程対象の東京藝術大学の作品買い上げ賞である「野村賞」を受賞した。
作家ホームページ= http://homepage.mac.com/suzukitaro1/