December 12, 2003
キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト2003の受賞作が決定
- cool states
- 10:30 AM
- Category: IT時代のアートとデザイン
デジタル機器の進歩と普及が世界規模で作品クオリティーを向上させた
12月5日、『キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト2003』の授賞式が、スパイラルホール(東京都港区)にて開催された。
第4回目を迎える同コンテストは、世界77ヶ国・地域より3573作品を集め、世界最大級の規模を誇っている。
今回の傾向は、デジタルカメラやDV、それにイメージング技術の進歩によって、地域や世代を問わず、制作クオリティーが応募作品全体にアップ、表現する人々にとって、機材や条件の垣根が取り払われつつあることが目に見えて現れた点にある。例えば、デジタルムービー部門でキヤノン賞を受賞した、デジタルならではの美しい映像で綴った詩的なドキュメンタリータッチ作品「幽巷」は、中国奥地の少数民族納西族の古都麗江からの応募である。
デジタルグラフィック/イラスト部門
ゴールド賞「THE ULTRA FISH COLLECTION」鳩川亮平
仕上がりの技巧からコンテンツの質へと審査のポイントが変わる
その中で「ただグラフィックスとして作りこまれたものではなく、感動が与えられる作品」(デジタルムービー部門審査員でデジタルドメイン社CEOのスコット・ロス)、「好きなものを作ってそれをみんなに見てもらいたいという力が伝わる作品」(デジタルフォト部門審査員で英国のクリエイティブ集団tomatoのスティーブ・ベイカー)など、世界規模の同時進行で起きるクリエイティブレベルの高まりに応じて、作品評価の基準が作品の技巧よりも、作品としてのメッセージや構成といったコンテンツとしての質が問われる、一段高まった審査へと変化したのが特徴であった。
全部門の入賞作品を集めた作品展は12月14日まで東京南青山のスパイラル(表参道駅下車)にて入場無料で開催、また特設WEBサイト(http://canon.jp/cdcc/)にてブロードバンド公開されている。
WEB部門 ゴールド賞「tinygrow」佐藤晋一郎
デジタルムービー部門 ゴールド賞「That Day」マシュー・フランク・トーマス(米国)
デジタルフォト部門 ゴールド賞「ポピュラー・メカニクル」大藤健士
この原稿は「週刊アスキー」ニュース記事のために作成したものです