December 14, 2003

we got him

さて、サダム・フセイン元イラク大統領が捕まったということだが
記者会見で、ブレマー行政官、いわゆるマッカーサーみたいなものが

一発、 We got him

まるでハリウッド映画みたいですね。英語は表現制約が柔軟なので、素敵な表現でいいですよね。
現実の難しさ、戦争という悲しさはという背景を除いた上で、演出とみて、かっこいい。
だって、日本語で訳すと「彼を捕まえました」ですよ。
「ヤツをゲットした!」とも訳せるのですが。

こう考えると、日本の政治がかっこ悪く感じるのは、日本語という言語の制約のせいなのだろうか。
だとすると、石原慎太郎東京都知事みたいに、石原語ともいえるような、堅ぐるしくない、語り口で語りこむことも、自身のポリティックスを語り、理解してもらい、共鳴させるための戦術として、日本語で語る以上、必要なのかもしれない。

その後の記者会見で気づいたことがあったのですが、最初の質問のLAタイムズから始まって、シカゴトリビューンに、ニューズウィーク、NYタイムズに、WSJ、デイリーテレグラフ(英国・クールステーツテレグラフ:本誌じゃないよ)とみんな特派をちゃんと出している。その半分は女性記者の勢い。

アジアプレスにジャパンプレスといった取材能力に長けた野武士集団を中心にアウトソーシングしてしまい、自分たちの社員は面倒だから常時は送らないといった、日本メディアとはさすがにちがいますね。女性記者というと山本美香さま(ジャパンプレスで「今日の出来事」キャスター)くらいしか考えられませんし。
ある日になると、内戦中にもかかわらず、日本の大メディアの報道関係者より、電博等大手広告代理店マンの方が、イラク滞在人数が多いということが冗談ではない事態になってしまうのかなぁ。