顧客を囲い込め
→顧客へのサービス手段としてパーソナライズを行うところが増えてきた、しかし、それがどういう価値を持っていると
いうのだろうか・・・
K:顧客を自分のところに誘導し、その上、離さないためにも、ダイレクトマーケティング、すなわち1
to 1マーケティングを行うことに努めないといけない。
M:コンテンツサービスの多くが顧客に対してパーソナライズを提供しているが、誰がそのコストを払うのだろうか? 広告主?
K:確かにパーソナライズしたページを生成して、顧客に届けるコストはあるが、パーソナライズでしぼれば、しぼった分の要望が出るので、その要望に対応するサービスを提供することでビジネスが発生するからいい。
L:パーソナライズはユーザーのためにはなるが、コンテンツパートナーからの情報をしぼりとって提供している部分があるのでコンテンツパートナーのためにはならない部分もある。
※パーソナライズはあくまでポータルなど提携において上位のコンテンツプロバイダーが提供するためコンテンツパートナーのサイトにアクセスする機会が低減する。
メインのサイトへのビジター数が少なくなるということは 広告収入、もしくは、サイト上でのマーケティング機会を奪い 上位サイトにたいして「他人の褌で相撲をさせてしまう」効果もある。
K:身の回りの生活圏の欲求、地球規模での関心に対する欲求。
このインターネットユーザーに存在する2つの欲求を満たさなければ、満足を提供することが出来ない。そのためにはポータル化もパーソナライズも必要なのだよ。
聴衆より:パーソナライズという行為で個人情報という価値をあなた方に渡している。それに対して何かしらの金銭的対価をユーザーに対して払うべきではないか。
L:パーソナライズはあなたのため。ネットセンターでは個人情報をこちら側が使用するために確保するのかどうかはユーザーの判断に任せるようになっている。パーソナライズは、あなたにとってメリットになっているでしょう、少なくとも・・・
K:パーソナライズはユーザーに対して更なる自由を与えるものと確信している。
ネットで迷ったりせず煩わされること無く求めるコンテンツを得られたりするのだから。 ポータルによる囲い込み、強大なブランドと資金を持った巨大サービスのみが勝ち組になるという認識、最高のユーザー囲い込み手段であるパーソナライズサービスを巡る正当性など、クリティカルな内容によるディスカッションは出席者、特にYahoo!のKoogle氏やNetCenterのLawrence氏を熱くしたり、他の出席者もエキサイトするものであった。
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