December 31, 2003
私はグァバとあゆのファンです(広東省)
日本にとって潜在的巨大コンテンツ市場と目されている中国
しかし、統制の強い出版や放送、映画産業のため、流通に乗せることそのものが難しく、また、流通するにしても中国用に改変させて行くか無ければならない手間が存在している。
一方で、様々なかたちで表れる贋物やコピーコンテンツによって、収益を得ることを寄り一層難しくし、その対策とまた、消費を獲得するために、コンテンツの値付けそのものも安価にしないといけないという点で、未だ労多く益少ない市場ということが出来る。
ところで、この写真をみてもらいたい
広東省のバスターミナルのキオスクの一コマである。並ぶのは、あのかわいいキャラクターで一世を風靡したCooのボトルたちである。日本ではコカコーラが開発した飲料のキャラクターであるCoo、ここ広東省では果汁栄養風味の新感覚飲料のキャラクターとして、日本よりも高い棚占有率で大活躍なのである。
いわば、誰もが目にし、消費する、コンビニ的なショップに置く、若者向け飲料のキャラクターとして、ジャパンコンテンツは遂に中国市場でブレイクし始めたのだ
Cooは、中国だけでなく、韓国でも大活躍、件のCooのキャラクターが出演する、ユーモラスなCMは韓国でも放送中である。
おたく産業の開拓者である、岡田斗司夫氏はアートデモによるメディアアーティストとのディスカッションの現場において「世の中に第3のマスメディア出来た、出版、放送、そしてコンビニだ」と語り、そのコンビニメディアを十二分に活かす食玩ビジネスの魅力を説いてくれた。まさに、この飲料パッケージは中国でのコンビニ的マーケットプレイスを用いたコンテンツビジネスのより柔軟な参入による可能性を示しているのである。
日本でも広告費を最も多く費やし、ポップカルチャーの消費の上で大きなビジネスを形成している飲料、そして、菓子。これらキャラクター菓子、飲料という、コピーすることが難しく、消費が容易で、流通が柔軟、コンテンツ統制もほとんどない分野への、コンテンツの提供はまさに中国進出にはうってつけなものにみえた。
これだと、食玩もありだろう。いや、フィギュアそのものが新鮮な中国では、知的な若者の心をぐっとつかむのではないのだろうか。
こんなのもある
あゆの果汁ドリンクである
アイドルの肖像やキャラクターもこれなら活かされるのだ。
ちなみにパッケージの裏。
グァバのファンです グァバが大好きです
あゆが好きではないのかい!
日本語タイポがカッコいいデザインに中国でもなってきたということでしょうか。欧米といい、日本語タイポそのものがコンテンツになりつつあるということであります。意味は問いませんが、日本語としてちゃんとして成立して、しっかりとしたタイポになったことは、日本ポップカルチャーの浸透が進んでいるということで、より有望であります。
タイポといったら、丸ゴシックで「藤原とうふ店」とステッカーした、ランサーエヴォリューション・エアロ固めを今日見ました。なかなか浸透しております。
頭文字Dの豆乳飲料というのもいかがでしょうか
中国広東省発 岡田智博
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