May 18, 2005

追証スパイラル

5月16日、午後2時半。
日経平均が連日落ち込み冷え込む中、
一部新興銘柄が連日ストップ高を見せ、天井はどこだと目を見張る中、
その一部銘柄が一気に売り浴びせをどこからかかけられ、
一週間近くストップを見せた日本通信などは値つかずの阿鼻叫喚の瞬間を迎えた。

その阿鼻叫喚は地獄の煉獄となって、翌日襲い掛かる。
各地でストップ安が続出、最終的には新興を中心に大幅な下げとなってあらわれ、
シンボルというべき日本通信には19000もの裁ききれないストップ売りが溜まった。

この地獄に巻き込まれたのは、低額信用で全力でこれら「材料株」を買い捲った
IT時代のトレーダーたちである。
「これからの勝ち組は『ニートレーダー』だハッハッハ」という束の間の安堵の後の惨事
下がった赤字を埋めあわすための冷酷な追証のために立てている板を次々に
売らなければならない。
しかし、その波はレミングが崖に向かうかのように殺到し、売るに売れない
そうなるといくら赤字でも売ることが出来るものを売る、そして、それも
一気に下がる。

まさに 追証スパイラル

そのスパイラルはなけなしの金で信用取引をし
根拠が薄いか鮮度のない「情報」を妄信してしまった
人々を一気に樹海行きエクスプレスの乗客にする

その惨事を見守る人もいる。まさに株投資家と呼ばれる人々
「仕込んでいるあれ、安くなっているけど、どうして?」
「ほう、では、落ちきったところで一気に買い」

以上。

である。

こうしてまた、新興負け組と勝ち組の格差は拡がる

「貧乏人は信用をやっちゃいけないよ」 by 勝ち組投資家

私はどっちかといえばまだ負け組です

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