November 16, 2007
メディア オペラ アワーブリンク 11/17・18 | アサヒアートスクエアで公開
- cool states
- 11:59 AM
- カテゴリー:IT時代のアートとデザイン
メディアアート系ダンスユニットの若手注目株が「ヴォイスパフォーマー」福岡ユタカとそしてサウンドデザインはAO(2007カンヌ受賞作「殯の森」音楽・音響)とライブでシンクロする
「メディア美学が交響する贅沢な週末」
■
[メディア オペラ アワーブリンク]
media Opera <h />our<br />link
Asahi café Night presents
2007年11月17日・18日公演!
イメージグラフィック
○ 公式サイト : http://www.aiding.jp/opera-hourblink/
● 予約・お問合せ:P3 art and environment
Tel:03-3353-6866 / Web予約: http://www.p3.org/aas/
□ 公演概要
■ 呼称:メディア オペラ アワーブリンク | media Opera <h />our<br />link
■ 公演日:2007年11月17日(土) 19:00 開演 (18:30 開場)
11月18日(日) 17:00 開演 (16:30 開場)
■ 会場:アサヒ アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)
■ 入場料:[予約]¥3000/[当日]¥3500
■ 企画・構成・原案:高橋英明
■ 演出:松尾邦彦 / 高橋英明
■ 音楽:mjuc ( Hideaki Takahashi ) /サポート:Uwe Haas
■ 映像:松尾邦彦、名和憲進
■ プロジェクションシステムデザイン:松尾邦彦
■ 空間構成・ライティングシステム:濱中直樹
■ PA:AO
■ 舞台監督:(未定)
■ 宣伝美術:荒川靖彦
■ 音響・live processing:mjuc / Uwe Haas
■ ピアノ:mjuc
■ フリーボーカリゼーション:福岡ユタカ
■ ストリングスアンサンブル:
[Vln.] 瀬堀玲実 / 吉成とも子 / 大和加奈 / 俣野良枝
[Va.] 藤原歌花 / 村田恵子
[Vc.] 村中俊之 / 友田唱
□ 会場アクセス
■ アサヒ・アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)
東京都墨田区吾妻橋1-23-1
東京メトロ銀座線「浅草」駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草」駅より徒歩10分
東武伊勢崎線「浅草」駅より徒歩6分
● メディア オペラ アワーブリンクについて
「オペラ」という言葉から思い浮かぶのは、---『アイーダ』や『オテロ』などに代表されるイタリアオペラ。
歌手が役を演じ歌い、オーケストラが流麗に奏で、豪華絢爛な空間を作りあげる。
「メディアオペラ<h />our<br />link 」は、これらの「オペラ」とは一線を隔てる。
オペラと謳いながらオペラ歌手の姿はなく、作り込まれた舞台もない。
ただただ、おびただしい断片が降り注ぎ、無数の世界を作り出す。
天井の6面プロジェクションスクリーン、LEDが繰り出す視覚、10本のスピーカー、
グリッド状に吊るされる16個のスーパーツイーターから生まれ出る圧倒的な音たち。
その中で、日常のうちに埋没しているさまざまな破片が炙り出される。
私たちに身近なもの。私たちの生活を支える構造。メディアの力強さ、経済のしくみ、日々起こる事象。
欲望や不安。理屈なしに信頼できるもの。日々生活する中で、言葉にはできないが、引っ掛かるもの。
それらを総括した、リアリティーへの覚醒が本作品のテーマとなる。
そう本作品は、<メディアオペラ>は「ハムレットの恋」でも「ドンファンの放蕩」でもないのだ。
そのストーリーは「あなたの中に既にある」。作品は触媒であり、解毒剤だ。
ことによると荒療治かもしれない。全ては会場で明らかになる。
作品タイトルの<h />our<br />link (アワ ブリンク)はダブルミーニングで(厳密には4通り)hour(一時間の)とour(我々の), brink(せとぎわ)とblink(まばたき)が複雑に絡み合ったものである。
● 出演者/スタッフ
この作品はmjuc名義で国内外で活動している音楽家「高橋英明」の企画、構成、原案、作曲によるもの。
また今回マルチプロジェクションスクリーン、およびLEDによるライティングなど舞台演出を担当するのはintermedia performance unit 「nest」としても活動歴の長い「松尾邦彦(Cmprocess)」、「濱中直樹」の両氏。
高橋と松尾、濱中とのコラボレーションには‘04年ICCにて行われた「アレッシオ・シルヴェストリン(フォーサイス主宰、フランクフルトバレエ団、元ダンサー)」とのパフォーマンス [coded : decoded] があり、今回はそれに続く2度目の共作となる。
演奏面において重要な役割を担うヴォイスパフォーマー「福岡ユタカ」は、多くの民族音楽的歌唱法を取り込んだ変幻自在なヴォイスパフォーマンスを持ち味とし、インプロビゼーションライブでの高橋との共演も多い。また今回、唯一海外からの参加となるドイツのサウンドクリエーター「UweHaas」との息の合ったサウンドオペレーティングが期待される。
今回の作品には8人編成のストリングスアンサンブルも用意される。そのパートライティングにおいて、エレクトロニカだけではなく、元々クラシックの源流を持つ高橋の現代音楽作曲家としての一面を垣間みることができるだろう。
全体のPAは今年のカンヌ映画祭グランプリ作品”殯の森”で録音、音楽録音を担当し、その臨場感あふれる音像表現で評価の高い「AO」が手がける。
■ 主催:アサヒ・カフェナイト実行委員会
■ 特別協賛:アサヒビール株式会社
● 出演者およびスタッフ プロフィール
□ 高橋英明 ( mjuc ) :音楽家
東京芸術大学作曲科卒、同大学院修了。繊細さと攻撃性、緻密さと大胆さといった2律背反するエレメントが常に創造の根底に潜在し、それらの拮抗から生まれる"緊張感"が彼の持ち味となっている。昨年9月には2度目となるヨーロッパツアーを行いアムステルダムのヴァンゴッホミュージアムやロンドのXFMでのライブ放送なども行い好評を博す。また昨年11月には2ndアルバム "parallel points" をリリースしapple store協賛のもと全国ツアーを行う。また他のアーディストとのコラボレーションも多く、これまでに福岡ユタカ、ヤドランカ、高木正勝、岡部洋一(Rovo),鬼怒無月、西島千博(バレエダンサー)アレッシオ・シルヴェストリン(フランクフルトバレー団 元ダンサー)など多数。
これまでにmjuc 名義の他、nature blunt 、Deep frameでのCDリリースもある。
CD収録曲はNHK『NHKスペシャル』『プライムタイム』 TBS 『News23』『世界遺産』等数多く使われている他、CM,TVドキュメンタリーフィルム等の音楽も数多く手がけている。
http://www.aiding.jp/mjuc/
□ 松尾邦彦:メディアアーティスト
1969年水戸市に生まれる。1994年よりintermedia performance unit nestに参加。
インタラクティブテクノロジー、オーディオビジュアルデザイン、およびコンテンポラリーダンス等の分野で活動する。近年は国内外の様々な分野のアーティストと、CMprocess (http://www.comprocess.com) を用いたコラボレーションを進めている。
□ 名和憲進:映像作家、ディレクター。葵プロモーション・クリエイティブディビジョン所属
広告、テレビ、映画、インターネットを中心に活動。昨年制作の短編映画『はじめ』は日本を始め、アメリカ、スペイン、フランス等多くの国際映画祭で上映されている。
□ 濱中直樹:建築家
ハマナカデザインスタジオ(http://hamanakadesignstudio.jp)代表。1994年よりintermedia performance unit nestに参加。中心メンバーとしてコンセプトワーク、空間構成、アート・ディレクションなどに関わる。近年はオリジナルの照明器具をもとにしたシステム開発も手がけ、手法を問わず空間を媒体とした表現活動を続けている。富山プロダクトデザインコンペティション '99商品化検討デザイン案。2004年ドイツBraunschweig市が開催したアイデアコンペにチームでエントリーし、最優秀賞受賞。
□ 福岡ユタカ:作曲家・フリーボーカリゼーションアーティスト・プロデューサー
ポップ〜民族音楽〜先端クラブ音楽〜現代音楽、あらゆる音楽スタイルに興味を持ちカテゴライズ不能な独自の音楽を作り続けている。数年前よりフリーヴォーカリゼーションスタイルのパフォーマンス「YEN Calling」を提唱。現在はテイチク専属ソロアーティストとして同社よりアルバムを定期的にリリースしている。感性の趣くまま「心」高揚を歌詞のない歌声で表現し続ける福岡ユタカのヴォーカルスタイルは、そのエフェクト処理された表現方法も伴い他に類の無い独自の進化を遂げその一部はTVなどでも数多くオンエアーされていて彼の声は誰もが耳にしているはずである。今年公開の映画『どろろ』の音楽も手がけている。http://www.lares.dti.ne.jp/~yenchang/
□ Uwe Haas:音楽家
1994年にハンブルクにスタジオ構え、これまでに数多くのテレビドキュメンタリーや映画音楽を制作。 "the war in vietnam" ではドイツテレビ賞を受賞。ありふれた音や既存のクラブビーツを超えたエレクトロニックミュージックを表現するために様々な模索をしている。昨年は彼の愛してやまない印象的な都市「東京」から多大な影響を示した作品 "outside" をリリース。現在、来年公開となる映画『 AI Mei 』の音楽を制作中。
□ AO:サウンドデザイナー
1956年 富山県生まれ。1978年よりCM、映画、音楽等の録音、MIX,サウンドデザインを主な仕事とする。とくに得意なのはFIELD RECORDING。写真のように音を切り取る。POST PRODUCTIONを数社経験し、1997年独立。現在FREE。今年カンヌでグランプリをとった映画”殯の森”で録音、音楽録音を担当(監督:河瀬直美)。