何といってもライナス氏
.net 部門
→今回最大の注目となったのは、ネット部門のゴールデン・ニカに、リナックスの生みの親、ライナス・トーバルズに授与されたこと。
リナックスがアートなのかと物議を醸す点もあるが、リナックスによって示され、インターネットの世界に花開いたオープンソースのムーブメントそのものがアートであり、また、リナックスこそインターネットが生み出した最大の創作物(アート)であるという点で、新しい技術と未来の可能性をアートから見い出す、アルスエレクトロニカにとって極めて賞に値するとの観点から、ゴールデン・ニカに輝いた。
次席には、インターネットを通じて、ミュージックコラボレーションをマルチプレイスで実現できる、レコーディングのグループウエアとでも言うべき、レスロケットが受賞。受賞披露テレビ特番では、代表のウィリー・ヘンスホール自身がスタジオでギターを弾いている一方で、アメリカなど様々なところから他の音源が集められ、チャットによってミキシングやチューニングがまた別の場所で行われているののがデスクトップ上でリアルタイムで表示され、音が変化して行く姿を実現、スタジオ内を驚嘆の渦に置いた。なお、このレスロケットもフリーウエアである。
また、もう一つの次席受賞プロジェクトととして、電子メールで未来へのメッセージを集め、それをCD-ROM化し、5万年後に地球に舞い戻る衛星に積み込んで打ち上げる"KEO"が選ばれた。
また、他に選ばれた佳作の中には、あのFreeB92キャンペーンも入選している。
次の項で、CG
/ インタラクティブアート部門を取り上げたい。
取材・編集・デザイン:岡田 智博
info@coolstates.com
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